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2007年03月15日

加湿に工夫

山梨の気候は夏は蒸し暑く、冬は寒さが厳しく、典型的な内陸性天候です。夏は盆地特有のむし暑さで、冬は日照率が高く、暖房熱源としてパッシブソーラーであるOMソーラーは有効的な手段です。
一般的に温度が上がれば湿度はさがりますが、OMの家はそれ以上に乾燥が進み、機械的な加湿機や、洗濯ものを室内に干す、植物を室内に置く、など色々な方法で湿度を上げることができます。
戦国時代信玄の軍資金、甲州金の採掘場所で、また武将の戦いの傷をいやす為の湯治場であった下部温泉の近くに、昨年夏に完成したOMの家があります。この冬に暖かさと新鮮な空気を堪能しましたが、室内空気の乾燥度が高く、対策が必要とのこと、そこで雑巾とバケツで加湿をしています。
バケツにたっぷりと水をはり、タオルをぶら下げて毛管現象であがってくる水を蒸発させる簡単な方法です。
一週間でバケツの水は無くなるとのことです。

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2007年02月08日

O-ビレッジ完成見学会3/3.4予定

甲府の東、駅伝で有名な山梨学院大学の近隣に位置して環境のすばらしい場所に、間もなく完成予定です。
建物は31坪です、玄関で圧縮して居間食堂で広げた奥行きを感じる、楽しい空間に完成します。
北側が玄関になることから、これから北側のエントランスの計画に入ります。
見学会の予定は3/3,4の予定です。

Oービレッジ国玉の家
O-ビレッジ

2006年04月02日

合板ができるまで

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 合板とは、原木を大根のかつらむきのように薄く剥いだもの(単板:ベニヤといいます)を乾燥させ、奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ね、接着剤を塗布して貼りあわせて1枚の板にしたものを言います。その歴史は紀元前1500年前のエジプトにさかのぼると言われ、木机や整理棚など、私たちの身近なものにもさまざまに使われてきました。
 フォルクスAでは、再生可能なあり方を重視する考えから、針葉樹(主として北海道産のからまつ)からつくられる合板を採用しています。

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2006年04月01日

フォルクスA・材の話

新しいフォルクスAでは、「からまつ」もしくは「杉」による国産集成材を構造材に用いています。ここでは、それぞれの材の話から集成材ができるまでをご紹介します。
合板の話も併せてご覧ください。
からまつ集成材
からまつからまつ/針葉樹 マツ科

天然林は本州北部から中部。人工林は北海道、東北地方、本州中部の寒冷地など。日本では唯一の落葉針葉樹で、樹高は20m〜50m。針状の葉が短い枝に束になって生える。花期は4〜5月。葉は10〜11月に黄葉し、落葉する。


杉集成材
杉杉/針葉樹 スギ科

本州北部から四国、九州などに分布。天然林は秋田杉、屋久杉、魚梁瀬(やなせ)杉が有名。日本固有の常緑高木。樹形は円錐形で、高さは約40〜60m。針状の細く短い葉は根元の方が太い。花期は3〜4月。秋に実が熟す。


 「からまつ」は日本に昔からある松の仲間です。国産の針葉樹ですが、葉の付いた様が唐文様に似ていることから「唐松」の漢字が付けられたと言います。また、針葉樹ながら落葉することから「落葉松」などとも書かれます(ラクヨウショウと読む場合もあります)。
 一方、日本人が古くから身近な素材として有用してきた「杉」は、生長が早いことから戦後、秋田、西川、天竜川、尾鷲、吉野、智頭、木頭、日田など全国各地に植林された、最も蓄積量の豊富な針葉樹です。

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2006年03月31日

北欧集成材から国産集成材へ

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 フォルクスAで特徴的なことは、構造材に集成材を用いたことでした。集成材の利点は、一口にいうと構造計算に乗ることです。今ではムク材も、乾燥や強度検査など木質基準が言われるようになりましたが、強度を担保する標準材の安定性という点では、集成材に利が認められます。

 材の選択は、好みの問題もありますが、建物の構法・構造面からも考慮されなければなりません。フォルクスAは、金物接合による構法なので、集成材利用は必然のものでした。けれども、当時は国産集成材は、コスト・品質の両面から、まだしもの観がありました。そこで採用されたのが北欧集成材でした。
 北欧集成材は、再生可能な森から生み出された材です。
 北欧の森は計画伐採がなされています。この点、同じ外材であっても、山の更新費用や環境費用、社会費用などをコストに入れないで、原生林をただ奪うように運んできた熱帯雨林の輸入材とは、問題の性質が異なります。だとしても、北欧から日本に運ぶのは余りに遠く、輸送による二酸化炭素の排出問題が横たわっていました。
 持続可能な家づくりを目指すOMでは、近くの山の木で家をつくる運動に賛同し、進行する山の荒廃をストップさせ、山と町を結ぶ家づくりを進めています。
 いかに集成材が「標準材」としての利点が認められるとしても、また北欧材が再生可能な山だとしても、やはり“日本の山の、日本の木を用いた集成材を使った、フォルクスAを”が、私たちつくり手の願いでした。そうして9年を経て、ようやく国産集成材の採用が現実のものとなったのです。

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2006年03月30日

最初の衝撃と、その発展形。

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 OMソーラー協会が、フォルクスA「木造打ち放しの家」を発表したのは、1994年(平成6年)の秋でした。この住宅をみた人たちの最初の印象は「工事中の建物?」であり「仕上がっていない状態?」というものでした。

 構造材が同時に仕上げ材を兼ね、室内の壁は節の多い針葉樹合板の素地仕上げを以って了とし、構造材を繋ぐ接合金物のボトルや、合板を打ち付ける釘さえも隠されることなく、そのまま目に飛び込んでくるという有様で、それまでの通念からすれば常識的でなく、どうみても工事途中としかみえませんでした。
 それは、パリ・ポンテュウ街において、ペレー兄弟が最初にコンクリート素材そのものを意匠的な手段として用いた「コンクリート打ち放し」が、当時の人々から「これで完成だって?」と疑問を持たれたことに似ていました。

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2006年03月19日

ベーシックは美しい。

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フォルクスAは、家づくりの原点(本来)に戻り、住宅の基本とすべき要件を満たし、そして、これからの住宅が大切にすべきことを見極め、それらを丸ごと包んで、ひとつのシステムとして提案するものです。

家作りの原点。
家は身の丈のものです。これみよがしに構えないで、肩にチカラを入れないで、リラックスできる気安い家、それでこそわが家というべきもの。家は、その家族の歴史と生活の器です。
 家は、ある与えられた時間を生きます。その家を建てた人間の命よりも長く生き、やがてその者を看取り、その家族の生長を見守り、生活の場を提供し続けるものです。
 この家は、最近の流行住宅と比べると、一見無愛想にみえるかも知れません。しかし、流行はやがて廃(すた)れますが、シンプル・イズ・ベストな家は、時間の経過と共に、段々と落ち着きのある美しさをかもし出してくれます。奇を衒(てら)わない、そんな清々(すがすが)しい家をつくりたいのです。
 建築するに際して、もちろん予算は多いに越したことはありません。けれども私たちは、お金を掛けさえすればいい家になる、という考え方に与(くみ)しません。いやむしろ、お金を掛ければ掛けるほど俗悪なものと化した例をたくさん知っていて、そうならないようにしたいと思っています。

この家の基本となるもの。

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